バトロワ的な何か


 模型が混ざっている。静かに並んだ銃を眺めてふと手を止めた。気付かなかったふりをして本物を手に取る。ベルトに掛けるとずっしりと持ち重りがした。
 全員取ったら始めます、と講師の声が耳に届く。模型を取ったやつを確認しようとそっと辺りを見渡すと、これ本物じゃないです、と誰かが言うのが聞こえた。
「……本当だ」
 講師が模型を回収する。伏せられた彼の顔は窺えなかった。じゃあこれを使って下さい、と講師が自分の銃を手渡す。ベルトに掛かった銃を右手で確かめ、小さく息を吸って肩を回した。